COPD (慢性閉塞性肺疾患)や間質性肺炎、喘息などの慢性呼吸器疾患は、長い経過を辿る特徴がある一方で、急性増悪のように急激な病状変化を伴うこともあります。様々な病期、病態の患者さんのケアを通し、呼吸器疾患の患者さんが抱える苦痛を取り除くことの難しさを日々痛感してきました。「苦痛を看護の力で取り除きたい」という想いから、呼吸器疾患看護認定看護師を取得しました。
苦痛は息苦しさや痛みだけでなく、疾患の進行に伴う喪失や悲嘆からくる苦痛もあります。目に見えない苦痛に対しても援助し、『その人らしく生きる』を支えられるよう、患者さんやご家族と共に考え、外来、入院、退院後の在宅まで多職種と協働し支援します。