超高齢社会を迎えた日本では、認知症について、予防などの多くの取り組みが実施されています。しかし、急性期病院に入院される患者さんは、認知症の疑いがあるにもかかわらず、診断されていない方が多いのが現状です。そういった方々は、入院・治療といった環境の変化が大きなストレスとなり、混乱状態や認知症の発症につながることもあります。
そのため、私はできるだけ混乱を引き起こさないよう、そして不安な気持ちが少しでも解消できるように、「人として関わる」ことを忘れないで支援することを大切にしています。カンファレンスや院内デイサービスなどを通して、人として尊重した関わりを持てるようスタッフへの指導・教育を行い、認知症看護の質向上に努めていきます。また認知症の方々が住み慣れた地域で生活できるように、地域での活動も行い、いつでも相談していただけるような存在でありたいと思います。